
家庭でできる!
カーボンニュートラルに近づく10の小さな工夫
※本記事では、日々の暮らしの中で取り組めるカーボンニュートラルへの工夫をご紹介します。環境対策というと構えてしまいがちですが、どれも身近で、無理なく続けられるものばかりです。
もくじ
- 使っていない照明・家電はこまめにオフ
- 冷暖房の設定温度を見直す
- 冷蔵庫を整理して、食品ロスを減らす
- シャワーの時間を1〜2分短くする
- LED照明に切り替える
- 洗濯はまとめて、自然乾燥を活用する
- 近場の移動は徒歩や自転車で
- エコ家電を選ぶ
- 再エネ重視の電力プランを選ぶ
- ネット通販は“まとめて”受け取りに
- まとめ:少しの工夫が、大きな成果に変わる
1. 使っていない照明・家電はこまめにオフ
「部屋を出たら電気を消す」「使い終わったテレビはそのままにしない」――
当たり前のように聞こえますが、意識してみると意外と消し忘れがあるものです。
さらに、待機電力をカットするために、ON/OFFスイッチの付いている電源タップを使ってこまめにオフにするのも効果的です。
待機電力でよく聞くのが、エアコンや電子レンジですね。エアコンを使わない時期はコンセントを抜いておく。電子レンジも使わない時はコンセントを抜いたり、電源タップでOFFにするなど、ちょっとしたことで消費電力を抑えることができます。
2. 冷暖房の設定温度を見直す
エアコンの温度を夏は28度、冬は20度を目安に設定すると、無理なく省エネにつながります。
また、カーテンや断熱シートで外気を遮ったり、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させたりすることで、効率よく快適な温度を保てます。設定温度を1度変えるだけでも、年間のCO₂排出量に大きな差が出ることがあります。
これからの季節、熱中症対策としても大活躍するエアコン。温度を下げるよりも、風量を強めるほうが電気を使いません。同じ温度でも風量が強いとより涼しさを感じますので、そういった運用をしてみるもの良いかもしれません。
3. 冷蔵庫を整理して、食品ロスを減らす
冷蔵庫は詰め込みすぎると冷気がうまく回らず、余計な電力を消費します。定期的に中身を見直し、使いきれる量を把握しておくことが大切です。
また、買った食材を無駄にせず、期限内に使い切る工夫も重要です。食品は、生産・輸送・廃棄に至るまで、多くのエネルギーが使われています。冷蔵庫の整理と食材の見える化が、食品ロスを防ぐ第一歩になります。
4. シャワーの時間を1〜2分短くする
一般的なシャワーで使われるお湯は1分間で約10リットルもあるそうです。それを沸かすためには電気やガスが使われています。
たとえば家族4人が毎日1分ずつ短くするだけで、1ヶ月あたりおよそ1,200リットルもの節水に。水道代やガス代の節約にもつながります。
節水対応のシャワーヘッドに変えるのもいいですね。
5. LED照明に切り替える
これはよく言われていることで、何を今更。かもしれませんね。白熱灯や蛍光灯と比べて、LEDは圧倒的に消費電力が少なく、寿命も長いため交換の手間も減らせます。初期費用はやや高めでも、長期的には電気代の削減効果が期待できます。いっぺんに変えるのは大変なので、買い替えのタイミングで、少しずつ切り替えていくのがおすすめです。
6. 洗濯はまとめて、なるべく自然乾燥を活用する
洗濯機の回数が減れば、使う電力も水も節約できます。また、乾燥機を使わずに天日干しにすれば、さらにエネルギー消費を減らせます。
洗濯物はためすぎず、かといって少量ずつ頻繁に洗わない。そのバランスがポイントです。
天日干しが難しい場合は、乾燥機となりますが、詰め込みすぎると…。適量で短時間で済むようにしましょう。
最近は、部屋干ししても匂わない洗剤などもありますので、そういった物を選択することで、乾燥機の使用頻度を減らす工夫もアリですね。
7. 近場の移動は徒歩や自転車で
自動車の使用は便利ですが、短距離の移動であれば、徒歩や自転車に切り替えるだけでもCO₂排出の削減につながります。特にアイドリングや頻繁な発進・停止を伴う運転はエネルギー効率が悪く、排出量も多くなりがちです。健康維持にもつながるため、一石二鳥の取り組みといえます。
自家用車を使うなとは言いませんが、遠方の場合も、電車など公共交通機関を使うことで、CO₂排出の削減につながりますよ。
8. エコ家電を選ぶ
家電製品の買い替え時には、省エネ性能が高いモデルを選ぶことで、長期間にわたってCO₂削減と光熱費の削減が期待できます。
製品に貼られている「省エネラベル(統一省エネラベル)」の星マークや、年間消費電力量の表示をチェックして選ぶようにしましょう。
家電量販店などで、機能と省エネとを比較しながら、ご自身にとって適切なものを選択するのが良いですね。
9. 再エネ重視の電力プランを選ぶ
電気はどこから買うかで環境負荷が変わります。再生可能エネルギーの比率が高い電力会社やプランを選べば、自宅の電力使用によるCO₂排出量を抑えることができます。
最近では、個人向けにも環境配慮型の電力プランが多数登場していますので、一度見直してみるのもよいのではないでしょうか。
10. ネット通販は“まとめて”受け取りに
便利なECサイトでの買い物ですが、頻繁な小口配送が積み重なると、輸送に使われる燃料や梱包資材の消費が増えてしまいます。
できるだけまとめて注文する、日時指定を活用するなど、受け取り回数を減らす工夫が、物流全体の省エネにもつながります。
まとめ:少しの工夫が、大きな成果に変わる
カーボンニュートラルを達成するために、特別なことをしなければならないわけではありません。
むしろ、日常の中で当たり前のように行っている行動を、ほんの少し見直すだけで、環境への負担を確実に減らすことができます。
すべてを一度に始める必要はありません。ご自身の生活スタイルに合ったものから、ぜひ試してみてください。